豊臣家[編集]ねね演:佐久間良子浅野又右衛門の娘で、秀吉の正室・北政所。秀吉からは「おかか」と呼ばれている。「秀吉殿のおかかの務め」が口癖で、普段は内助の功に徹しているが、ここという時には秀吉に対しても一歩も引かない芯の強さも持っている。序盤では秀吉の大胆な行動に肝を冷やすことが多かったが、回を重ねるにつれ肝が据わってきた。家中の人間関係に腐心したり、秀吉の女癖の悪さや唯我独尊的な行いに何度も秀吉と衝突したりと苦悩することが多く、人間的に包容力のある女性として描かれている。また夫が出世を繰り返し「城主の妻」「関白の妻」となった際は、環境の変化に順応できず戸惑うなど、貧乏性が身に付いている面もある。秀吉在命時は豊臣家のことを大事に考えていたが、秀吉死後に豊臣家臣団同士の対立と信長の姪(信長の妹・市の娘)の淀殿との溝が深まるにつれ、豊臣家は秀吉殿と私が築き上げたものと考え、大坂城を去って京都の三本木で隠棲する。隠棲後は豊臣家では天下を治めるのは困難と考えるようになり、実力者・徳川家康に泰平の世への悲願を託す。やがて出家し高台院と称し高台寺で過ごす。物語はねねが炎上する大坂城を見届け、背を向けて去っていくところで締めくくられた。豊臣秀吉(とよとみ ひでよし)(木下藤吉郎→木下秀吉→羽柴秀吉→豊臣秀吉)演:西田敏行農民の倅から天下統一を成し遂げる。ねねとは何度も衝突するが、内心ではとても頼りにし、「日本一のおかか」と思っている。長浜在住時までは明るく、殺生嫌いの面が強調されていたが、大坂に移住したあたりから非情な権力亡者の顔が見え始める。身内に対しては大切にしたい一方で、厳しく対応しなければ天下に示しが付かないという葛藤に晩年は苦しむ。死後はねねの前に霊魂として登場初期の若々しい姿で(最終回の終盤のみ壮年期の姿だった)度々現れてねねを励ます。西田敏行は、このドラマより30年後に放送された『戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち』(テレビ東京、新春ワイド時代劇)でも、豊臣秀吉役を演じている。なか演:赤木春恵秀吉の母で、ねねと区別する意味からか秀吉からは「おっかさま」と呼ばれている。百姓に誇りを持っていて侍嫌い。秀吉の築いた城を見物するため長浜に来るまでは秀吉と共に暮らそうとしなかった。秀吉をずっと「藤吉郎」と呼び、秀吉を「たわけ!」と叱り飛ばしたり呆れ返るシーンが多いが、内心は秀吉のことを愛しんでいる。それゆえ、自分が人質であるという裏の意味を察した上で岡崎城へあさひを見舞ったりするなど、秀吉のために協力することもある。秀吉の朝鮮出兵には終始反対で、それに関する愚痴を述べているうちに倒れ、秀吉のことを「たわけ」とうわ言で呟きながら亡くなる。皮肉なことに報せを受けた秀吉が名護屋城をたった時には既に亡くなっていた。豊臣秀長(とよとみ ひでなが)(小一郎→羽柴秀長→豊臣秀長)演:中村雅俊秀吉の弟。軍事面、政務面で手腕を発揮する。ねねとなかと共に暴走癖のある秀吉に対するブレーキ役であり、秀吉とは度々衝突するも強力な信頼関係で結ばれている。人間関係の調整能力に長けた秀長の死後、豊臣家の家中はギクシャクしたものへと向かっていく。なお、この作品では秀吉の同父弟という説を採用している。あさひは秀吉の同父妹として描かれている。しの演:田中好子元は播磨の百姓の娘だったが、播磨攻めで来た秀長と出会い、結婚を申し込まれる。一度は「秀長には武将のおかか(正室)にふさわしい身分の娘を」と考える秀吉の猛反対に押し切られて播磨へ戻り、別所長治率いる三木城の女中となるが、秀吉の城攻めにより落城すると、秀長と運命的な再会を果たす。兵糧攻めの影響もあって失明しており、秀長の誘いを振り切ろうとするもその熱い思いに負け、受け入れる。ねねの機転もあって秀吉の猛反対も振り切り、めでたく夫婦となる。秀長の死後は播磨に帰り、彼の菩提を弔う形で物語から姿を消す。とも演:長山藍子秀吉の姉で弥助の妻。兄弟姉妹の中では唯一子宝に恵まれる。また、戦嫌いがほとんどの秀吉家中の中で、夫や一門の出世を強く願う唯一の人物だが、全面的に戦を肯定しているわけでもない。秀次や秀勝を秀吉の養子に出したこともあり、秀吉に負けず劣らずの親バカぶりも見られる。その反動からか、実の子に対する秀吉の行いに徐々に不信感を増幅させ、秀次死後は出家し、秀吉の元を離れる。秀吉の死後は高台院とともに暮らす。最終回では脚本家橋田がこのドラマに込めた主題と思われる台詞を日秀が高台院に語るシーンがあった。三好吉房(みよし よしふさ)(弥助→三好吉房)演:宗近晴見ともの夫。元々百姓で侍になることには消極的だったが、ともの一押しで侍になり、秀吉に仕える。特別な手柄を立てることこそなかったが人の悪口を言わない温厚な性格で、常に秀吉を立てることを忘れない。親バカぶりが暴走しがちなとものブレーキ役でもある。秀次事件の余波を受けて讃岐に配流、自らは出家。そのまま物語から姿を消した。あさひ(きい→あさひ)演:泉ピン子秀吉の妹。常に明るく天真爛漫な性格で、義姉となったねねを慕う。秀吉配下の嘉助の妻となっていたが秀吉によって強制的に離縁させられ、徳川家康の正室となる。家康からは慈しまれ、後には聚楽第へ返される。だが甚兵衛のことが忘れられず、猿楽一座に入っていた甚兵衛と駿府と京都で遭遇し、遂には身分を隠して何度も会いに行くようになる。そして甚兵衛が一座とともに去った後、一座の跡地で嘆き悲しんでいるうちに雪の中で倒れ、その無理がたたって病死してしまう。副田甚兵衛(そえだ じんべえ)(嘉助→副田甚兵衛)演:せんだみつおあさひの夫。侍に憧れ、あさひやねねの反対を押し切って秀吉に懇願し、家臣の一人となった。あさひを徳川家康に嫁がせるため秀吉に離縁を迫られ、豊臣家にひと騒動起こっている中出奔し、その後猿楽一座に加わりあさひと何度か顔を合わせる。秀吉の死後ねねの元を訪れ、高台寺にてねねに仕える。最終回の最終盤では大坂城の天守に火の手があがっていることを高台院と日秀に知らせに来る。大坂城の様子を見ようと屋外に飛び出した高台院を追いかけようとするが、「1人にしてやるように」と日秀に制止される。浅野家[編集]やや演:浅茅陽子ねねの妹。当初から秀吉のことを嫌っており、ねねと秀吉の結婚に大反対し、その後も秀吉の所業に度々批判的な意見を述べる。性格も姉ねねと正反対で、思ったことをストレートに口に出すことが多い。浅野長政(あさの ながまさ)(浅野弥兵衛→浅野長政)演:尾藤イサオややの夫で又右衛門の養子。秀吉の補佐役として秀長につぐ働きをみせる。又右衛門(またえもん)演:久米明ねねの養父。こい演:三條美紀ねねの養母。姉はねねの母・朝日殿。はる演:八木昌子ねねの姉。三折全成の妻。側室たち[編集]淀殿(よどどの)(茶々→淀殿)演:志喜屋文→池上季実子秀吉の側室。於次秀勝と恋に落ちるが死別してしまう。人格者のねねとの対比から、わがままで気位が高いという典型的な淀殿のイメージが明瞭に描かれ、羽柴家に引き取られた際に妹たちと違い秀吉夫妻の厚意を素直に受け取らず、「自分たちは人質同然」と卑下したり、嫁ぎ先を考えようとするねねに反発したりしていた。嫁入りを拒否しているうちに秀吉との関係が縮まり、彼の子を産んだことで権勢をふるうようになる。龍子、やや、まつなど、ねねに近しい面々は彼女が権力を握ることを懸念していた。秀吉の死後は徳川家康に天下を託すべきだというねねと対立。ねねを「もはや豊臣家の人間ではなくなった」と見なし、より冷淡な態度をとるようになるが、大坂夏の陣開戦の際はねねに自らの敗北を認め、達観した言動を見せていた。龍子(たつこ)演:松原智恵子秀吉の側室。本能寺の変の折に長浜城を奪い、後に初の夫となる京極高次の姉。淀殿につぐ寵愛を受け、それ故、醍醐の花見の際にはねねの次に杯を受ける順序について淀と争いを起こす。淀殿とは違い、常にねねを立てており、醍醐の花見の争いもねねを蔑ろにする淀殿への義憤もあってのことであった。千種(ちぐさ)演:沢田雅美秀吉の側室。秀勝の母。秀吉とは京で知り合い、彼に呼ばれて長浜城にやってくる。ねねにはずっと反抗的な態度をみせていたが、ねねが重病の秀勝のために口移しで薬湯を飲ませるのを見てからは態度が変わり、秀勝の死後、長浜を去って行った。ふく演:倉野章子宇喜多直家の妻。宇喜多家および息子の秀家を守るため、家臣から秀吉の側室になることを強要されるが、ねねの助言に従って出家し、操を守り、以後は夫の菩提を弔う。まあ演:石井めぐみ利家の娘。柴田勝家の元へ人質となり、佐久間十蔵と婚約する。後に秀吉の側室となる。 三の丸(つる→側女たち→三の丸)演:山元恵子秀吉の側室。信長の六女。とら(とら→側女たち)演:安田町子秀吉の側室。蒲生賢秀の女。ゆう(ゆう→側女たち)演:鰐石鈴子秀吉の側室。山名豊国の女。えん(えん→側女たち)演:大塚邦子秀吉の側室。織田信包の女。